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BONDING
自然に見える歯の復元治療
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- 「歯が欠けてしまった」
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- 「小さなむし歯ができてしまった」
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- 「以前治療した白い詰め物が変色してきた」
これらは、歯科医院によくある来院理由です。痛みもなく、欠けた部分も小さく、むし歯の部分も小さい場合、その日のうちに埋めなおして、治療が完了することができます。
それが、ダイレクトボンディング、という治療方法です。
歯の表面は、白く硬いエナメル質で覆われています。しかし、何らかの衝撃で一部が欠けてしまったり、歯と歯が接しているところから知らない間にむし歯が進行していたり、以前治療した頃はきれいだった白い詰め物が端から変色して、歯全体に取れない汚れがついているように見えるようになることは、歯科医院ではよく目にする症状です。この場合、お口の中で修復する治療が選択されます。使用するのは、歯科用レジンと言われる、プラスチックのような素材です。
この治療法には、保険適応と自費診療とがあります。違いは、使用できる素材と、適応できる歯です。元来、保険治療は、対象が「疾病であること」つまり、むし歯などの病気である状態に対して適応できます。ただ、もっときれいにしたい、色を合わせてより自然に見せたい、などの審美性の強い場合などは適応外になります。また、使用できる素材も保険治療では、日本人の歯の平均的な色だとされている、数種類の色だけになります。しかし、歯の色は、人の肌や髪、目の色と同じで、「白い」と一言では言い表せない複雑な色合いや模様があるものです。より自然に見せるためにはそれに似せる必要があります。それができるのが、自費診療でのダイレクトボンディングです。
色鉛筆に例えると、保険診療はとてもシンプルな12色入り、自費診療は24色、36色入りなどのグラデーションができるほどの多数の色が扱えます。
メリットは、その日のうちに治療が完了することです。デメリットは、大きなむし歯には適応できない場合が多いという点です。奥歯は咬む力が強いので、それに耐えられないからです。