
親知らずとは前から数え8番目に萌出してくる歯のことで、歯の一番奥に生える永久歯のことです。
冒頭でお伝えした通り、全員に生えてくるわけではなく、先天的に生えない方や、存在しても傾斜して生えない方もいます。
一般的に、永久歯が生え揃うのは13~14歳頃とされていますが、親知らずは20代から30代までに出てくることが多いです。他の歯より遅く生えてくるため、昔は「親知らずが生えてくる時期には親が亡くなっていた」ことから、「親知らず」と呼ばれるようになったと言われています。
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「親知らずを抜くのは痛そう」「親知らず治療は高額そう」と考える方は多いかと思います。
親知らずが生えてくる際は痛みや腫れを伴うケースが多く、抜くとなるとさらに痛いのではないか、通院期間や費用はどのくらいかかるのか、など気になりますよね。
親知らずは全員に生えてくるわけではなく、4本全てある方や1本もない方もいますが、痛みや腫れが生じている場合は早期に治療することがおすすめです。
また、親知らずが生えてきても抜歯が必要ないケースもあります。親知らずが生え始めて気になっている方や、現在痛みを伴って困っている方は、ぜひ当院にご相談ください。
親知らずとは前から数え8番目に萌出してくる歯のことで、歯の一番奥に生える永久歯のことです。
冒頭でお伝えした通り、全員に生えてくるわけではなく、先天的に生えない方や、存在しても傾斜して生えない方もいます。
一般的に、永久歯が生え揃うのは13~14歳頃とされていますが、親知らずは20代から30代までに出てくることが多いです。他の歯より遅く生えてくるため、昔は「親知らずが生えてくる時期には親が亡くなっていた」ことから、「親知らず」と呼ばれるようになったと言われています。
親知らずは必要の無い歯のため、生えてきたら必ず抜歯しなければいけないと思っている方も多いかもしれませんが、必ずしも抜く必要はありません。抜歯が必要なケースとそうでないケースは以下の通りです。
親知らずは一番奥に生えてくるため、虫歯リスクが高いといえます。抜歯をせずに経過観察とするケース、早期に抜歯をした方が良いケース、に分けられると思います。
抜かなくて良いのは、痛みや腫れがなく、上下の親知らずでしっかりとした噛み合わせが取れている場合です。親知らずを抜かずに残しておくと、将来的に「残存歯」として使用できるというメリットがあります。
例えば親知らずの前の歯を失ってブリッジをかける際の土台にできたり、部分入れ歯のばねをかけたりできます。歯牙移植のドナーになりうるケースもあるため、温存することもあります。
親知らず抜歯を勧めるのは、親知らずそのものが虫歯の場合や、定期的に痛みや腫れが生じている場合です。
日本人の顎は小さく、斜めに生えてくることが多いため、親知らずそのものが虫歯の場合、親知らずの手前の歯を虫歯にしてしまう危険性が高いからです。
また、親知らずが痛むときは、「一刻も早く抜いて楽になりたい」という気持ちになるかと思いますが、痛みや腫れが強いときは麻酔が効きにくいので、基本的に炎症がおさまってから親知らずの抜歯を行います。
痛みが収まったとはいえ繰り返す可能性が高いため、一度でも痛みや腫れを感じたら早めに抜歯を検討することがおすすめです。
親知らずの痛みが気になっても、通院期間や費用が気になってなかなか治療に踏み切れない方もいらっしゃるでしょう。親知らず1本あたりにかかる、平均的な治療期間(時間)と費用は以下の通りです。
親知らずの抜歯は基本的に保険適用内で行うことができます。患者様の親知らずの状態によって必要な処置は異なりますので、正確な費用については歯科医師による診断が必要です。
親知らず治療に関して不安を感じている方は多いです。ここでは、患者様からよく聞かれる質問についてまとめました。親知らず治療の不安を少しでも解消し、安心して来院してくださいね。
個人差はありますが、一般的に下の親知らずの抜歯のほうが痛みや腫れを伴いやすいです。上の顎は骨が柔らかく、比較的簡単に抜歯できるため、抜歯後の痛みも軽度になります。下顎の骨は硬いので、親知らずの形態が少しでも悪いと引っ掛かって抜くのに時間がかかります。治癒にも時間がかかり、痛む期間が長くなりがちです。
基本的に、親知らずを抜かなきゃよかったと後悔することはほぼありません。しかし、抜歯後にかなり強い痛みが生じたり、痛みや腫れが長引いたりすると一時的に後悔することはあるでしょう。
親知らずの抜歯後は、以下の点に注意しましょう。
血行が良すぎると出血しやすくなるため、抜歯当日は運動や長時間の入浴、アルコールの摂取を控えましょう。また、接触やうがいなど抜歯部位に刺激を与える行為もNGです。抜歯直後は麻酔効果で感覚が麻痺しているため、治療後すぐの飲食も避けましょう。
親知らずが原因で腫れがひどかったり、強い痛みが出ていたりすると、当日の抜歯ができない場合もあります。腫れや痛みは炎症によって起こっていますが、炎症が強いと麻酔が効きにくくなるためです。
当院では抜歯を行う際も事前にしっかりとした説明を行います。通常30分から1時間程度で終わることが多いですが、中には困難なケースもあるため、連携している大学病院(歯科口腔外科)をご紹介いたします。