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唾液の重要性

2020.09.15

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いつでも、どこでも、ずっとマスク。

この先も、続くかもしれませんよね。自分を守る、誰かを守る、みんなで守る、その一つの

手段として、誰かが近くにいる場合は「マスクをする」のが、日本では「当たり前」になりつ

つあるのかもしれません。

 

では、マスクの下では何が起きているのでしょうか??

 

マスクをずっとしていることが影響すること

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*マスク越しの会話は聞き取りづらいこともあり、普段より大きめな声を出す

 →喉を痛めやすい

*しゃべると、マスクが動く

 →しゃべることを必要最低限にするようになる

*いちいちマスクを外すのが面倒

 →飲む機会が減りやすい

*口・鼻を覆っているため、息苦しさを感じやすい

 →口呼吸になりやすい

 

これらに関係するのは、「口の中が乾燥する!」ことです。

今回は、お口の中の乾燥を防ぐ、潤いのある口腔内を保つことの意味をお伝えします!

 

お口の中は、「唾液」で潤っています。まずは「唾液」について!

 

唾液はどこで作られるの?

唾液腺、というところで作られます。導管を通り、お口の中のあちこちにある「唾液開口部」からお口のなかへ放出されます。

唾液の成分は?

99.5%ほどが水分。残りは、いろいろな酵素、電解質。

どのくらいの量がでるの?

成人:1~1.5リットルくらい(1日あたり)

   →加齢とともに減少していく傾向あり、30代がピーク。生活習慣や精神状態からも

    影響を受けやすい。食事中は、分泌量が増え、寝ている間は減少する。

 

この唾液のすごい作用をご存知ですか?

 

1,消化作用    ・・・βアミラーゼという酵素がタンパク質を分解する

2,自浄作用    ・・・歯の表面の付着物を洗い流す

3,湿潤・保護作用 ・・・食べる、話すとき、歯に粘膜がこすれて傷ができないように守る

4,殺菌・抗菌作用 ・・・細菌が口を通って体に入り込むのを防ぐ

5,緩衝作用    ・・・酸性に傾いたお口の中のpHを中性に戻し、歯を守る

6,再石灰化作用  ・・・溶け出したカルシウムやリン酸を戻し、歯の再石灰化を促す

7,排出作用    ・・・口に入り込んだ異物を吐き出す

 

多くの健康な人にとって、マスクをするのは、「感染症から身を守る」ためです。

その目的に関係するのは、「4,殺菌・抗菌作用」です。

唾液の中には、100種類以上の物質が含まれています。タンパク質を分解するβアミラーゼや

抗菌作用のリゾチーム・ラクトフェリンなど。抗菌物質のうち、一番分泌量が多いのが

「IgA」、免疫ブログリンAと、言います。これは、1日に50~100mgも分泌されます。

 

「IgA」の防御力

*お口を通して体内に細菌やウィルスが入り込むのを最前線で防いでくれる

*守備範囲が広く、多種類の異物に作用できる(細菌、ウィルスには特定の抗菌物質しか効かない)

*体のあちこちに存在するが、粘膜が多く侵入経路になる「口」の中のIgAの働きは重要!

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「口腔」は、消化器官系の始まりです。外部と接触する、口の内側を覆う粘膜の面積は意外と

広いのです。また、食べることによって、口腔内の常在菌が活発化し、清掃が行き届かないと

悪玉菌が活性化し、細菌は増殖していきます。しかし、すぐに病状を呈するかといえば、そう

ではありません。それが、唾液の中の抗菌作用のおかげです。

悪玉菌の細胞膜を破壊したり、ウィルスの成長を阻害したり、気づかないところでしっかりと

働いてくれています。その中でも、IgAはお口の中に入ってきた細菌やウィルスのなどの異物を

取り囲み、粘膜にくっつくのを防ぎます。唾液の自浄作用により、洗いながし、口腔内の健康を

保っています!

マスク着用によって、お口は乾燥しやすくなっています。マスクで見えないから、と口腔ケアを

さぼってしまうと、お口の中の健康バリアが壊れていってしまいます。今だからこそ、念入りな

口腔ケアを心がけ、唾液の分泌そのものを促進して、「健康」を守りましょう!!

 

 

 

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